講師間の交流イベントから 新たなモチベーションを醸成

株式会社カラースペース・ワム 代表取締役
ヨシタ ミチコ 様

(2015年2月掲載)

今回はカラリストスクール・ワムI.C.Iが12月19日に開催した「WAM講師会 ワムカラーネットワーク講師交流会」の様子をレポートします。
JADに所属する民間教育事業者の多くが、修了生の就業・起業またはネットワーク構築のためのフォローアップを定期的に行っています。
今回はこうした修了生に向けた支援の事例としてご紹介いたします。

修了生による事例発表会


イベントは、カラリストスクール・ワムI.C.Iの上級者向けのコースを修了し、認定講師として登録されている方々を対象として行われました。
修了生の方の事例発表、ヨシタ校長による講演、色彩を活用した演奏会、講師間の交流会など、盛りだくさんの内容となっていました。

なかでも、修了生の方による事例発表会は、講座受講を通して得られたスキルや資格をどのように活かしていけば良いのか考えていらっしゃる方々にとって、非常に貴重な機会になったのではないかと感じました。

事例発表会は3名の方によって行われました。

トップバッターの大津秀子様は、行政を活用したネットワークづくりに関する事例を発表されました。
カラリストとしての活動を始めた当初は、区役所で募集していた「街の先生」に登録し、地域のボランティア活動からスタートされました。地域のイベントにはカラリストとして、小規模なものでも積極的に参加されていたそうです。こうした活動で知り合った方を通じて、生涯学習財団の講師としての活動も始まりました。
これらの活動での口コミや、区の広報誌への掲載などを通じて、受講生の方が着実に増えてきたそうですが、今度は仕事依頼の調整の難しさという新たな悩みも出ている、というお話しもなさっていました。
イベントの際には必ずアンケートを実施し、次のイベントにはそのアンケート内容を踏まえた改善をしていくようにしているそうです。常に「アレンジとチャレンジ」を心がけている、との言葉が印象的でした。

続いて登壇された高田智子様は、徳島での活動事例を発表されました。
高田様は、徳島に移る前は都内で300名の従業員を束ねる経営者をなさっていたのですが、家族のあり方・お子様の教育のあり方を巡り、経営者としての地位を手放して徳島に移られたのだそうです。
友人も全くいない土地で自分に何ができるのか、を考えた結果、かつて学んだカラリストの活動を行うことを思い立ちましたが、都内とは異なり、カラーのコンサルに対する対価も十分な金額はまだ望める環境ではありませんでした。
それでも、自分にできることは何か?を考え、地元のカルチャーセンターでの活動を通じて、カラリストとしての活動を深めていかれました。
地道な活動が実を結び、着実に徳島の受講生を増やしているとのこと。今回のイベントにも、主宰するカラリストスクール・ワムI.C.I徳島校の修了生が3名いらっしゃっていました。

最後にご登壇されたのはインドネシアに在住の古田淳子様です。
古田様はご主人の海外赴任に伴いインドネシアのジャカルタに移られ、現地の日本人の方を対象にカラリスト講座を自ら立上げていらっしゃいます。カラリストスクール・ワムI.C.Iの運営方法を手本とし、ベーシックコース、ステップアップコースとレベルアップして学べる仕組みを構築し、好評を博しています。
古田様の場合は、ビザの関係上、受講料を頂く形での活動ができないとのことで、無償での活動ゆえの苦労話もありました。
ただ、苦心しながらも前に進もうとするポジティブな姿勢は、古田様の人生を多いに豊かにするものではないかと強く感じました。「肌の色が違ってもパーソナルカラーの考え方は共通して活用できることが分かった」と力強くおっしゃる姿が印象的でした。
現在はインドネシアで知り合った方々にカラリストスクール・ワムI.C.Iの東京校の上級コースを受講してもらい、ジャカルタで講師として活動できるよう人材育成を進めているとのことでした。

個人のキャリア形成と企業の関係のこれから


-修了者の方向けのイベントを始めようと思ったきっかけを教えてください。

「 このイベントは当校の開講当時から始めていますので、もう20年以上続けています。
始めた理由は、やはり修了生どうしの交流の場を提供したかったことですね。
講師として活躍している人の中には、自身の成功例を伝えたい方も多くいますし、その情報を知りたい方も当然たくさんいます。
こうした方々が上手くコミュニケーションを取れるような場を提供できるようにと考えています。 」

-こうしたイベントを上手く進めるためのコツは何でしょうか。

「イベントを企画する段階で、参加者の方々が関心を持っていることは何か、参考になるテーマは何か、をしっかり考えることではないでしょうか。
時代の空気を読んでいかないと、期待されていることと企画内容がズレてしまいます。
参加者の方の貴重な時間を頂く以上、満足におつりが来るぐらいの内容にしないといけないですよね。 」

-今回の3名の事例発表をお聞きになって感じたところを教えて頂けますでしょうか。

「当校は、趣味ではなく修了後に「色」を仕事としていきたい方を対象としています。
今の仕事に活かす、あるいは色を活かした仕事に新たに就く、講師業として独立する、といった自立できる人を育成していいます。
キャリアの壁や転換期にぶつかった際にそれを乗り越えられるかどうかは、その時点で有益なスキル、能力を持っているかどうかにも大きく左右されます。
高田さんのお話は、それまで持っていた資産も人間関係も全て手放した際に、唯一残っていた色に関するスキルを活かした事例だと言えるでしょう。

また、「色」のスキルは、年代や国境も超える力があると感じています。
古田さんからの発表にもありましたが、海外の方でも特に富裕層の方ほど色彩文化を理解していらっしゃるので、ファッションに関する「色」のことを学ぼうという意欲のある方は多いですね。」

-講座を修了後、活躍している方はどんな方が多いのでしょうか。

「自分の得意分野や活動するエリアの特性などを考えて、自分のキャラクターをしっかり構築できる人が活躍しています。
キャラクターの構築には、見た目もありますし、自身の強み・アピールポイントをしっかり理解できていることも求められます。

ここで注意してほしいのは、キャラクター=自分のやりたいこと、ではないことです。
クライアントが望むことは何か、を常に考え、相手の訴求に合わせたキャラクター作りを心がけることも大切です。
対象者から「さすが」と思わせるキャラクター作りができるようになれば、成功は近いですね。

また、最近は福祉関連のお仕事から活動の幅を広げている方も多く見受けられます。
高齢者の方の学びに対するニーズは非常に高いのですが、実際の福祉の現場ではこうしたニーズにマッチした学習内容が提供できていないケースが多々見受けられます。
「色」は高齢者の方にとっても馴染みやすい分野ですので、福祉関連の現場からの引き合いも多くあります。
こうしたニーズを上手くキャッチアップして、情報を提供できるような方も最近は増えてきています。 」

こうしたイベントの他にも、修了生の方への会報の発行など、様々なフォローアップを展開されているそうです。
「色」を活かした仕事に就く方を支援していく、という一貫したスタンスに立って活動されていらっしゃることが強く伝わってきました。

プロフィール

株式会社カラースペース・ワム 代表取締役
ヨシタ ミチコ 様

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