根本 表情を拝見しても、イキイキとしているのがよくわかります。
では最後に、皆さんは資格を取得し、夢の実現をされて今の仕事につかれていると思います。ですが、まだまだライフキャリアは続きます。皆さんのこれからのライフプランやキャリアプランを聞かせてください。描くことが大事なので、妄想でも大いに結構です。マイルストーンをおかないことには、ずらすもさげるも変動が出来ません。ですので、マイルストーンを置くという意味でこれからの皆さんのライフプラン、キャリアプラン、こういうことがあったらいいなと思っていることをぜひお聞かせいただければと思います。では、中村さんお願いします。
中村 身近なところから行くと、資格の取得を目指しています。建築士2級を目指していまして、3年受けています。現在、3年越しで受けていて結果待ちの状態です。学科試験に受かっていて、製図の実技の結果待ちでそれに受かることが次のマイルストーンです。もうちょっと大きい夢としては、現在インテリアコーディネーターとして住宅に特化して関わらせてもらっています。オリンピック開催にあたって、街づくりや鉄道とリフォーム会社が提携して、取り組みを始めたりする動きがありまして、大きなホテルとか街づくり等に携われる機会があればと思います。
根本 3年越しでという話でしたが、やはり夢があるからトライを続けられるってことなのかもしれませんね。少し広げて、ライフキャリアといいますか。ご自身のライフプランとしては、抽象的なものでも結構なのですが、こんな風に歩んでいきたい。展開していきたい。人として女性としてということでも結構なのですが、いかがでしょうか。
中村 私はまだ未婚なのですが、今後結婚して子どもが生まれるというライフイベントがあった時にお二人のように働くお母さんとして、女性も働き続ける環境を作りたいと思っています。生活と仕事、両方充実して、どちらも両立できることが良いと思っています。
根本そうですね。どちらも大事なものということですね。齋藤さんお願いします。
齋藤 今は主に販売はオンラインショップなのですが、京都と大阪のショッピングモールの店舗で展示販売をさせてもらっています。スワロスキーは、写真では魅力が伝わりにくいので、実際に見ていただくことが一番です。もう少し全国的に見ていただける場を増やしていきたいというのが大きな夢であります。あと、意外とハンドメイドをしている方とつながりが出来る機会が多く、皆さん同じような悩みを持っていたり、上手くいく方法を意外と知らなかったりします。私もまだまだなのですが、失敗してきたことを模索している方に共有し、一緒に業界をもりあげるようなことも出来ればと思っています。
根本 齋藤さんご自身のいろいろな役割があると思うのですが、ご自身の夢というのはいかがでしょうか。
齋藤 そうですね。娘が11歳になって、なんでも自分で出来るようになってきて、子育ても落ち着いてきました。子どもと過ごす時間、家族と過ごす時間等、時間の使い方のバランスをうまく取れたらと思います。
根本 お母さんとして、お子様が大きくなられて、お母さんとしての時間は少しずつ以前よりは少なくなってきた時に、次はこういったことに時間を使いたいということはありますか。
齋藤 そうですね。今のところは、していることでいっぱいなので、具体的なそういったプランはないですが、将来的には先ほど申し上げたような人のために何かお役に立てる活動をしていければと思います。
根本 キャリアを勉強された方はご存知なロジックかと思うのですが、ライフキャリアレインボーという考え方があります。人は1つの役割だけで一生終えるのではなくて、それぞれの年代や、ライフステージによって役割を変えていく。当然、生まれたときは誰かの息子や娘です。そこから学ぶ人、働く人、そこから誰かの妻とか母とか、人によっては誰かの上司だとか、色んな役割を交錯させながら、キャリアを重ねていく。齋藤さんの話ですと、母としての幅が狭くなってきて、誰かに教えるとかそのためにご自身が学ぶ人という役割。こういう役割がステージによって変わっていくのかもしれませんね。鹿島さんいかがでしょうか。
鹿島 第1部の中で、生活で起きる事というのは仕事に直結するという内容の話がありました。私事ですが今年の3月に出産しまして、娘が7カ月になります。社会復帰を早くし、周りからは「そんなに早く復帰しなくてもお子さんと一緒にいる時間を作ったら」と言われたのですが、自分が職場に復帰し充実することで、家に帰って子どもと過ごす時間がより濃いものになりますし、自分の精神状態が安定していることで、子どもにも良い影響が出ると信じています。それを踏まえて今後のキャリアプランということなのですが、子育てをしていく中で回りの協力というのは欠かせないものになってくると思います。今まで仕事をしていて、「ママの代わりはいないけど、仕事の代わりはいくらでもいるから」という言葉をよく耳にしたのですが、実はその言葉が嫌いです。自分は一生懸命仕事をしているので、誰かがすぐ変われる仕事をしていないと思っていました。実際、出産し、子育てをして職場に復帰してみたら、やはりみんなの協力を得ずしては、仕事は出来ないですし、自分の仕事の仕方を考えていく事は自分のキャリアに繋がっていくのではないかと思っています。具体的には、私がいなくても情報が見える化されている、伝達事項の共有化がされている等です。皆と共有して仕事をするのもしてみると意外と難しく、誰が見てもわかるように書類を作っておく、そういった仕事の仕方に変えていくところが直近のキャリアプランかと思います。
根本 まさに、働き方改革をどこの職場でも進められていることだと思うのですが、周りの人が楽になることは自分自身が働くうえで楽になることだと思うので、素晴らしいと感じました。それともう1点、リソースを点検してみましょう。なんとなく、自分1人で全部しないといけなんじゃないか、ここの部分が欠けると母としてダメなんじゃないか、妻としてダメなんじゃないか、社会人としてダメなんじゃないか、と陥りがちになってしまうのかもしれないのですが、上司であっても使えるものは使うことです。また自分の体力や時間のために、お金を払って出来ることも一時的かもしれないですがあるのではないでしょうか。鹿島さんに対し、周りから良かれと思って、様々なことを言って下さったと思うのですけれども、鹿島さんには鹿島さんの大事にしているものがあります。だから、逆にいうと、そういう自分にとって好ましくない情報や心配事だとか、もっと言うと嫌味みたいなものが聞こえてきた時には、私は何を大事したいのか考えられる機会とポジティブに捉えればいいかと思います。そういう声がなかったら、自己理解や自分のアイデンティティが、もやっとしたままかもしれないので、逆に機会があった時にそれを良しとしない、私は仕事に対して、すごく誇りを持っているのだなとそういった確認が出来たのではないかと思います。