日頃から、クイックレスポンスを大切にしているという吉田氏。
会場の皆さんからの質問に30秒以内に答えるという「一問一答タイムショック」を行いました。
モデレーター:株式会社アジア・ひと・しくみ研究所 代表取締役 新井健一氏
それでは、本日お越しいただいた皆様からの質問をもとにお伺いしていきます。
まず1つめです。
Q「起業家で成功する人の共通点、失敗する人の共通点は?」

ありません。おわり。(笑)

ご商売のセンスが良い方はいますよね。

というか、質問された方の商売のイメージがわからへん。
身の丈経営なのかとか。
日本一とかグローバルな経営者になるとか言ったらまあ失敗するわな。(笑)
起業のイメージがどんなんかでだいぶ答えが変わるけど、まあ、どっちにしてもあんまりないよね。

修正していけるってことですか。

修正していけるし、一つの要因で成功する人もいてないし、一つの要因で失敗する人もいてない。

次の質問です。
Q「コンサルがうまくいかず廃業してしまった起業家の話と、原因分析をお願いします。」

ここ10年くらいコンサルってもうしてないんでね。
でも自分の出資先に対して社外取締役になったりとか、顧問とかで経営会議に出て意見を言ったりっていうのはある。
そこでうまいこといかへんていうのははっきりしてるよ、ベンチャーの場合は。
要するに当初の目論み通り売り上げがあがらへんかったってことや。
ほとんどの場合、目論み通り売上は上がりません。それは問題やない。
どう方向転換するかってことに失敗する。
方向転換しないでそのままつぶれてしまうっていうのもあるけど。

Q「将来的に、現在の会社で経営企画部に異動したいと考えています。
中小企業診断士の資格は活かせそうでしょうか。」

うん、活かせるんちゃう。以上。(笑)

Q「行動しているが、結果がでない。そのとき、その間はどのように過ごしていましたか。モチベーション維持?やり過ごしていましたか?
」

行動してるんやけども成果がでないっていうのはどのくらいの期間なんかなって気がするわ。
3ヶ月ぐらいのイメージ?ほんとに一つのこと1年間やり続けて答えがでないなんてことはないと思うよ。答えは出るよ、きっと。
もう一個は、ある目標があって、この成果を出すために、手段として、いくつかの方法論がある中の一つを選びました。
これを一生懸命やります。
一生懸命やるんやけどなかなかここに到達せえへん。
結果として到達せえへんかったとしても、ここで一生懸命やったことのノウハウっていうのは、全部その人のものになるんでね。
人生に無駄はない。どれくらいのタームで今の話してるかわからへんけど、成果は出ます。
一生懸命やれば。よっぽどとんちんかんではないかぎり。

Q「3名の友人から教えてもらった勉強方法を教えてください。」

友達はつくるな、過去問をやれ、ヤマをはれ。

Q「これまで経験されたディレクションの成功例をお聞かせください。」

自分の会社でやっているのは、「katanaオフィス」というインキュベーションのビジネスモデル。
利用課金制のオフィスというのをつくったんやね、コインパーキングみたいに。
僕の頭の中では、起業する人たちは本当に経営が不安定で、固定費は敵なんやね、やっぱり。
だからオフィスをいかに変動費に変えられへんかっていうのが僕のテーマで。
それをつくったんで、世界は全部調べてないけど、日本ではうちが初めてです。最近は出てき始めましたけど。
この利用課金制のオフィスをつくろうと思うと、システム化しないとできないです。
うちは、カードキーのハードそのものも自社で開発しました。
これは一番、自分のとこのモデルではうまくいったんじゃないかと思ってます。

Q「現在の仕事以外で興味のある分野や仕事はありますか。またその理由は。」

ない。
今の仕事、起業創業支援、めちゃおもろい!
まだまだやりたいこといっぱいある。

ちなみに今、国をあげて起業率を上げるべく政策を遂行しています。
今、日本の起業率は5%です。これを10%に上げようっていうことで。
僕も講師をさせていただいていますが、全国で300ぐらいの団体が実施しているんですよね。
そういうのを、吉田さん多く手がけられて、さらには町単位で起業をやっていくってことをされています。