JADセミナー出席者へのアンケート調査結果【Human Capital 2016】編

平成２８年６月９日、Human Capital 2016（日本経済新聞社・日経BP社主催）に出展したセミナー『女性が活躍する企業の「組織風土」のつくり方～女性管理職比率7割を超える企業の秘密～』のアンケート結果です。
※セミナーの講演録はこちらから。

【サマリー】
●職場における女性活躍推進の課題については、ロールモデルの不足を挙げる人が最も多く（49.2％）、かつ、他の項目を10pt以上引き離しており、特に目立つ結果となった。
●女性活躍推進について職場での取り組みについては、女性を対象とした研修等の開催が最も多かった（37.7％）。一方、男性を対象とした研修等の開催は13.1％にとどまった。
●組織風土について、職場で「出来ている」と思う項目について聞いたところ、「お互いに褒め合う文化がある」とした人は9.8％と低い数値となった。
●クロス集計で、「研修サービス等の利用を検討または決定される立場の方」と回答した人に絞った集計をかけたところ、上記の項目については同様の傾向となった。特に、組織風土について「お互いに褒め合う文化がある」とした人は3.1％と、より端的な結果となった。

■訓練や研修等の実施に関するご自身の立場をお聞かせください。（MA）　※回答者数６１名。以下同

※その他の回答：経営戦略、ＣＳ、ＥＳ／社内人材育成を企画する立場／マネジメント／ＣＳＲ担当

■女性活躍推進について、現在の職場における課題について教えてください。（MA）

※その他の回答：長時間労働によるＷＬＢ、家庭との両立

■女性活躍推進について、現在の貴職場での取り組み内容を教えてください。（MA）

※その他の回答：採用

■現在の貴職場の組織風土について、「出来ている」と思うものを教えてください。（MA）

★以下のグラフは、出席者のうち「訓練や研修等の実施に関するご自身の立場」について「企業研修サービス等の利用を検討・決定される立場の方」と回答された方の回答を抽出したものです。

■女性活躍推進について、現在の職場における課題について教えてください。（MA）
（回答数３２名。以下同）

■女性活躍推進について、現在の貴職場での取り組み内容を教えてください。（MA）

※その他の回答：採用

■現在の貴職場の組織風土について、「出来ている」と思うものを教えてください。（MA）

【所感】

アンケート結果について、セミナーにご登壇頂いた石山恒貴先生よりコメントを頂いております。
「女性が活躍できる企業の組織風土については、職場でお互いが褒め合う、お互いさま文化がある点が重要だと考えられます。
そうした企業では、女性のみならず、多様な人々が誰でも働きやすくなります。
アンケートの結果を見ますと、50%には達しないものの、ライフイベントへの職場の理解は進んでいるようです。
しかし、上意下達でもなく、褒め合う文化が存在する職場は非常に少ないようです。
女性活躍のためには、制度の整備のみならず、時間はかかっても組織風土の問題に切り込む視点が重要だと考えます。」
※セミナーの講演録はこちらから。