【賞状書士】合格体験記

賞状書士の学習を通じて、漢字の世界の奥深さを知りました。

学習を始めたきっかけ

賞状書士を目指して受講してきましたが、やっと日本賞状事務センターの准師範試験に合格しました。
さらにこのような優秀者表彰という栄誉を頂き、うれしさでいっぱいです。
そこで、今までの楽しさや苦労も交えて、体験談をお話ししたいと思います。

以前、友人の子供が通っている幼稚園の謝恩会で、招待状の宛名書きをしてほしいと頼まれたことがあったのですが、自信が無く断りました。
でも、あとあとになって、そのことがとても心残りでした。
そんな時に、家族から「実用的な書道を習ってみたら」と勧められたことが受講のきっかけになりました。

日常生活の基本が正しく学べるのでは、と思ったことも受講した理由の1つでした。
例えば、のし袋の書き方は知っていても、その本来の意味はあやふやでした。
のし袋には、蝶結びと結びきりがあります。
蝶結びは何度も繰り返しても良いお祝いごとに使います。
結びきりは、二度と繰り返したくないといった意味で、弔辞、結婚、全快祝いなどに使います。地域によって、違いもあるそうです。

講座を受講して得られたこと

賞状書士講座の受講を通じて、生活に役立つことをたくさん学ぶことができました。
のし袋、宛名、目録や辞令等の書き方など学ぶことが多岐に渡り、とても勉強になりました。

一方、賞状の書き方は、大きな壁にぶつかりました。
レイアウトという、賞状を書くための下書きの技法があります。
どの位置にどの文字を持ってくるのか、文字の大きさはどうすれば良いのか。
さらには、バランスの取れた配置にするにはどうすれば良いのか。

最初はうまく出来ず、何日もかかり本当に悪戦苦闘しました。
こうした苦労も、講師や仲間の皆さんの支えで乗り越える事が出来ました。
とても感謝しています。

賞状はレイアウトを基本とし、楷書体の常用漢字で書きます。
毎回、辞書で漢字を調べて書きますが、漢字の勉強は不可欠です。
パソコンに慣れてしまったためか「読めるが書けない」文字が多く、漢字能力のなさに愕然としていました。
しかし、賞状書士の学習のおかげで辞書に興味を持つようになり、漢字そのものまで面白くなってしまいました。

漢字で面白い字があるので、1つご紹介します。
それは、「龍」という16画の文字を横に2つ、さらに2段に並べた漢字です。

読み方は、「テツ」です。一文字で64画あります。
漢字の中で、一番画数が多い漢字だそうです。知った時は、本当に驚きました。
実は、漢字の楽しさを知っている方達にとってはとても有名な漢字だそうです。
家にある漢和辞典には載っていませんでした。大きな図書館にあるような大漢和辞典に掲載されているようです。
5万語もあるといわれる漢字の世界は、奥深くてますます興味を持ちました。

これからの活動について
勉強を通して得た知識を、学校行事や町内会、会社の総務など、仕事や生活のあらゆるところで活かしていきたいと思います。
また、おこがましいようですが、女性の職場での地位向上のためにも、少しでも一役買うことができればいいなと思っています。
合格した今がスタートラインですので、これからも努力を続けていきます。