【日本語教師】合格体験記

日本語教師
細野 遥香さん

アークアカデミー「日本語教師養成講座420時間総合コース」修了。 2022年度 JAD優良講座 優秀者表彰式 奨励賞受賞。

自分自身の見つめ直しをきっかけに日本語教師の道へ。

受講しようと思ったキッカケ。

私が講座を受講をしようと思ったきっかけは、コロナ禍の就職活動で日本語教師という仕事に興味を持ったからです。
コロナウイルスが流行した2020 年に、私は就活生になりました。多くの企業が採用中止や採用延期になるなかで、私は特に就きたい仕事もなく、自分の進路に悩む毎日でした。就職活動が全く進まず、「これから先どうしよう。」ということばかりを考えていました。なかなか答えを見つけることができず、とても辛かったです。
そこで、一度立ち止まって、自分が本当やりたいことは何か、興味があることは何かと考える時間を作ることにしました。もともと外国の文化や語学が好きでした。また、大学で中国語を勉強していたこともあり、何か語学に関係がある仕事はないかと探し始めました 。 そのときに、「日本語教師」という仕事を見つけました。
日本語を学びたい外国人に日本語を教えるという仕事は、自分の語学学習経験を活かすことができるのではないかと思いました。語学学習は楽しいことも多いですが、なかなか上達しない焦りもあります。私自身も大学で語学の楽しさや難しさを感じてきました。なので、学習者の気持ちに寄り添いながら教えることができると考えました。
まずは、留学生に教えてみたいという気持ちが湧き、日本語教師の資格をとるために講座を受けることにしました。

自分の夢に向かって前進する日々。

講座を卒業してからは、採用募集している学校を探しました。しかし、留学生の入国が制限されていたこともあり、ほとんどの日本語学校が採用を中止している状態でした。ですが、日本語教師になりたいという夢を叶えるため、短期アルバイトをしながら求人を探す生活を送っていました。
そして、やっと留学生の入国制限が解除され、日本語学校の採用も動き始めました 。学校見学へ行ったり、面接をしたりする日々が訪れ、自分の夢に向かって前進 できていることが感じられて、とてもうれしかったです。
そして、ついに2022 年の 7 月から日本語教師としての人生をスタートさせることができました。振り返ってみると、就職活動中から日本語教師になるまでの間に、多くの方に励まされ、支えていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。

日本語教師としての気付き。学習者の気持ちに寄り添った授業を。

日本語教師をしていて、講座で勉強したことが活きているなと感じることは二つあります。
一つ目は学習者との関わり方です。教育の仕方も昔と今では大きく異なり、今は学習者と教師が一緒に授業を作り上げることが大切だと学びました。その考えを常に意識し、学習者との対話を楽しみながら、一方的な授業をすることがないように気をつけています。
二つ目は教案の作り方、授業の進め方です。講座で教案の作り方の基礎、授業を進める際のポイントをたくさん教えていただきました。 教案をしっかり作ることで、授業をスムーズに進めることができます。また、作った教案を 最初から確認することで、流れが不自然なところ、もう少し解説が必要なところなど、改善するべき点が見えてきます。
授業の進め方では、学習者にどのような順番で教えるか、どのような練習をするといいかなど、流れを細かく指導してくださいました。教壇に立つと、緊張や学習者からの質問に慌ててしまうこともありますが、授業の進め方を頭に入れることで、落ち着いて授業をすることができます。
講座のおかげで、日本語教師になって、すぐに実践に入ることができました。

仕事のやりがいと新たな学びへの興味。

さらに、今の仕事を通してやりがいを感じることも二つあります。
一つ目は学習者が習った 文型を使って、会話をしているところを見ることです。学習者にとって、新しい文型を習う こと は難しくもあり、自分の表現の 幅を広げるチャンスにもなります。 新しい文型に出会い、ノートにたくさんメモをして、会話練習をしているのときの学習者の真剣な姿を見ると、日本語教師なってよかったと思います。
また、積極的に質問をして疑問が解決できたり、自分が伝えたいことを相手に伝えることができたときの学習者の弾けるような笑顔を見ることが好きで、このような笑顔をもっと増やしていきたいと思います。
二つ目は学習者を通じて、自分では気づくことができなかった日本の魅力を知れることです。普段何気なく食べているもの、見ているもの、聞いているものが 学習者の目には新鮮に映るようです。何気ない学習者との会話の中で、日本の魅力を再発見でき、私もまだまだ知らないことだらけなのだなと気づかされました。そして、私自身も日本語や日本文化についてもっと深く勉強してみようと思うきっかけにもなりました。

私は教師としてまだまだ未熟で、経験も少ないです。講座では新しいことを学ぶ楽しさ、知っていることをさらに深めることの大切さを学びました。これからも学び続けて、学習者にとってわかりやすく、日本の生活で使える実用的な日本語を教えていきたいと思います。