【日本語教師】合格体験記

日本語教師(日本語教育能力検定試験)
高橋 若菜さん

アークアカデミー 日本語教師養成講座420時間総合コース 修了 平成24年度 JAD優良講座 優秀者表彰式 優秀賞受賞

実習を通してより教師になりたいという思いは強くなりました。

日本語教師養成講座について

日本語を学習する外国人学習者へ日本語を教える教師を育成するプログラムです。
日本語を教えるためのノウハウ、教育に関する様々な知識を得、プロの教育者を目指す者が学んでいます。

日本語を外国人に教えたい、学校で働きたい、と思った際いくつかの条件をクリアする必要があります。
そしてこの養成講座を修了することがその条件の1つに挙げられることが多いです。

学び方は様々で、アークアカデミーのような学校へ半年から1年間通って受講したり、通信講座で学ぶことが可能です。
私の通っていた学校では、大学生から定年退職した方まで幅広い層の受講者がおり、ともに切磋琢磨しながら学習していました。

養成講座の内容

養成講座では文法、言語学、心理学などの理論面から、教授法、実際の生徒を前にした教育実習など実技面など、教育に関する様々なことを学習しました。
みなさんも、動詞の五段活用だとか、未然、連用、終止・・といった日本語文法を小学校の国語の時間に学んだことを覚えていますでしょうか。
正直文法の学習は得意ではありませんでした。

この養成講座を通して最も印象深かったのが教育実習です。
これまで教師の経験の無い私にとっては大変な苦労がありました。
日本語教師はまず、授業で教えること、話すことが記されているスクリプト、教案と言いますが、これを準備しなくてはいけません。
一度書いたこの教案を、先生が添削して、約3か月かけて実際使う教案へと仕上げていきます。
時には徹夜をしながら、よりわかりやすく、正確な教案を作る作業に本当に苦労しました。

しかし、実際学習者を前にして授業を行った際、私の一言一言に反応し、一所懸命勉強してくれる学習者を見て自分のことのように嬉しく感じ、その学習者一人ひとりが愛おしく感じられました。
実習を通してより教師になりたいという思いは強くなりました。

今後の教師としての活動について

12月にこの講座を修了し、現在講師として活躍できるよう就職活動をしています。
今現在、日本は震災が起こった影響や、韓国や中国との摩擦など、日本は外交面で良い状況であるとは言えません。
そんな中で日本でしか通用しない日本語を勉強したいという学習者がたくさんいることをとても嬉しく思います。
そのような熱い思いを持った学習者へ私も一日本語教師として彼らを助けたい、共に学びたいと真摯に思っております。
また私とともに日本語教育を学んだ養成科の皆さんにも、日本と外国の学習者を繋ぐ架け橋となって、活躍をしてほしいと願っております。