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講演録【キャリアコンサルタント&資格取得者】|JAD

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タイプ別キャリアプランケーススタディ~資格やスキルを習得し、キャリア形成に活かしている方の体験談を聞こう!~



講師: 東京工科大学 デザイン学部 デザイン学科 特任講師 野条 美貴様
座談会登壇者: 販売業(雑貨担当) 河端 優美 様(パーソナルカラリスト)
        舞台制作/ジェネラルマネージャー 五十嵐 さくら 様(TOEIC L&R 750点取得)
                医療関連サービス本社 管理職 杉田 裕子 様(メディカルクラーク&診療情報管理士)
(2019年7月掲載)

平成30年10月27日、東京ウィメンズプラザにてセミナー「タイプ別キャリアプランケーススタディ~資格やスキルを習得し、キャリア形成に活かしている方の体験談を聞こう!~」を開催致しました。 本講演会は、平成30年度東京ウィメンズプラザフォーラム参加事業 として、平成30年度第2回能力開発カレッジ(第一部 講演会、第二部 資格取得者との座談会)内にて行われました。第二部では、野条様を進行役に、資格をキャリアに活かされている河端様、五十嵐様、杉田様と座談会を行いました。

※以下、敬称略

 

私が資格を取ったきっかけ

事務局 秦  ここからは、野条様、そして、資格を取得して活かしてお仕事をしている皆様にご登壇いただきまして、座談会形式で進めたいと思います。

野条 皆さんにお配りした資料に、登壇者の方のお話を聞いて、心に残ったことですとか、気になったキーワードが出てきた場合には、ここにメモを取っていただきたいと思います。そのあと後でグループを作っていただいて、心に残ったこと、気になったこと、を話し合っていただいてそれを皆でシェアしていくというようなやり方でやっていきたいと思います。 まずはお1人ずつ自己紹介をしていただきたいと思います。河端さんからお願いいたします。

河端 初めまして、河端 優美と申します。パーソナルカラリストという資格と、そのパーソナルカラーを学ぶために通ったカラリストスクール ワムという学校の認定講師の資格を持っております。個人でパーソナルカラー診断を行ったり、現在勤めているインテリアと雑貨の販売店でお客様に配色などのアドバイスをさせていただいております。本日は宜しくお願いいたします。

五十嵐 五十嵐 さくらと申します。私は劇場に勤めておりまして、海外から、舞台(主にミュージカル)を持ってきて上演するお仕事をしています。舞台制作ですとか、今のプロジェクトのジェネラルマネージャーとして働いております。本日は宜しくお願いいたします。

杉田 杉田 裕子と申します。私の会社は医療機関様と委託契約等を行い、医療事務等のサービスを提供しております。 私は、医療事務と診療情報管理士の資格を取り、医療機関で働く方達の採用・運用支援を行う仕事をさせていただいております。宜しくお願いいたします。

野条 それでは3名の皆様、どうぞ宜しくお願いいたします。皆様はそれぞれ資格を取って、ご活躍をされていますが、まずはこのそれぞれの資格を取得しようと思われたきっかけを教えていただけますか。河端さんからお願いします。

河端 まずパーソナルカラーとは、その人の持って生まれた肌や髪と調和する色のことです。その調和する色のものを身に着けると、顔色を明るく健康的に見せてくれます。以前デザイン系の仕事をしていましたので、色彩に関する知識や興味はもともとあったのですが、パーソナルカラーについては、深く考えたことがありませんでした。人それぞれ似合う色があるなと漠然とした感覚しかなかったのです。あるとき実際にパーソナルカラーを仕事に活かしている方の体験記を読む機会があり、そこで似合う色・似合わない色というものが、理論に基づくものだと知りました。そしてそれを私も学んで、仕事に活かしてみたいと思ったことがきっかけですね。

野条 ありがとうございます。もともとデザイン系の仕事をしていたということですね。そのときに色に興味を持たれて。

河端 そうですね。パーソナルカラーに出会って、知らないカラーの世界があるのだなということが分かって、私も仕事に活かせないかと思い、始めてみました。

五十嵐 TOEIC750点というのは、ライブエンターテイメントという仕事を13年やっていますけれど、今の会社に就職する前に、とある企業の奨学金を頂戴して、アメリカに3カ月留学をしました。そのあと今の会社に就職して、海外のミュージカル作品のプロデューサーとやりとりをするようになったのですが、英語力が全く通用しないなというのを痛感いたしまして、仕事を始めて、海外とのやりとりを始めてすぐに、会社の近くのビジネス英会話に通い始めました。TOEICも自分の実力を知るために受けて、ビジネス英会話を受けるにあたって、教育訓練給付金制度を申込をしまして、そちらを利用して、給付金も無事にいただくことができたという状況です。

野条 五十嵐さんの場合は、必要に迫られて、というところがあったのですね。資格を取るきっかけは、それを取らないと仕事にならないからということですが、ご自身で学校は探されたのですか?

五十嵐 そうですね。焦る気持ちを抑えられなくて、このままでは良くないと思って、本当に会社のすぐ近くにある英会話教室に飛び込んだ感じですね。

野条 給付金も、しっかりと取らないと、というのも一つの目標に?

五十嵐 給付金は、スタッフの方におすすめしていただいて、こういう制度もありますよということで、せっかく通うなら目標があった方が良いかなと思いまして。自分のスキルアップとお金が戻ってくるならと思いまして、受けました。

野条 それが資格取得のきっかけにも少し影響しているということですね。それでは杉田さんはいかがですか。

杉田 もともと業界の方が違いまして美容業界におりましたので、接客スキルは必須でしたし、売上を意識していくので営業的なスキルも必要とする仕事に携わっていました。 何年か経って自分の意思がある程度出てきた時、今後は自分のキャリアを活かしてもっと幅を広げたい、もっと何かできるのではないかという意思の方がはっきりしてきましたので、じゃあ一旦辞めて考えてみよう!沢山働いたし、ちょっと休んでみようというところがあって一旦退職しました。
次の職業を見据えた時に同じ業界で内定をいただいて、オファーも来ていたのですが、ちょっと待てよと。
そして違う業界・職業にも幅広く目を向けた時、医療事務という職種が目に留まりました。 事務職は今までの職種を考えると全く違う業界の為、周りからも大丈夫?1番縁遠いんじゃない?と言われましたし、私としても詳しくないからこそ、事務職は休みが決まっていて、自分の苦手なルーチンワークっていうイメージが強かったです。
たまたま医療機関に行った時に友人のお姉さんが医療事務として働いているのを偶然見かけ、その職種を調べたところ、 医療事務とか営業事務だとか、そういった職種はルーチンでなく事務職にプラスαで変化をつけた業種なのかと思い始めました。説明会に行き、日本医療教育財団のメディカルクラークの資格をとって、今の会社からお仕事を紹介いただいて就職しました。
その次に診療情報管理士の資格――皆様もご存知の通り、社会情勢で医療費削減の動きが出てきた中で、より一層医師の事務作業を補助する業務の需要や医療経営意識が高まってきた動きに比例し、この診療情報管理士という資格も熱くなってきまして、その時に最短2年で取れるということで受講し資格をとりました。

野条 接客から事務、と大きく転換されたのですね。それはなにか、違うことをやってみたいという思いだったのですか?

杉田 そうですね。 1つの業界を知り得たというところと、自分の可能性がどこにあるのかというところが未知だったので、もっと知っていきたいということもありましたし、事務といっても書類を預かって定刻で帰るというような業務では向いてないなと思っていたのですが、ここにプラスαで変化がつくのであればとか、今までの接客経験も活かせるのではないかと思いました。

野条 一見こう、全然違う職種であったとしても、活かせることってたくさんありますよね。さらに医療関係の資格をとってから、今出てきた診療情報管理士という最短2年という、それを聞いただけでも「難しい資格なのかな?」と思ったのですが…。

杉田 
これについては少し期間はかかりますが、カルテの内容を読み取りながら検査と病名を照合したり、いろいろな診療情報を集計・データ化したものが厚労省等の国のデータなどに反映されます。 医療機関ですと医師や看護師等の国家資格者がほとんどの中で、唯一事務部門のみ国家資格化されているものがありません。この資格は国家資格化の動きもあった為に将来性があるとみて取得しました。

野条 そうなのですね。ありがとうございます。それぞれ3名の方いろんな資格にチャレンジされて、きっかけは皆さん違いますね。

資格取得での大変さを乗り越えて

野条 資格を取得されるということで、学習中とっても大変だったと思いますけれども、どんなところが大変だったかを順番に聞かせていただきたいです。

河端 カラリストスクールでは基礎と応用の2コースを同時に受講したので、課題も倍になりました。仕事をしながらそれらをこなすのがとても大変でした。マーケティングや商品企画など、そういったレポートもあったので、大学生の頃のように徹夜して仕上げていましたが、好きなことの勉強なので、そんなに苦ではなかったです。

野条 そうなのですね。やはり、お仕事とその勉強との両立は大変だと思いますけれど、気を付けたことや工夫されたことはありますか?

河端 そうですね、仕事終わりはやはり眠くなってしまいます。なので、平日は1時間程度、遅れた分は休日にまとめて勉強する…という方法をとっていました。

野条 スケジュールは作られましたか?

河端 ざっくりと1週間でここまでやるという範囲を決めていました。休日は平日の倍以上、という感じで進めていました。

野条 体調を崩したりされなかったですか?

河端 大丈夫でした。

野条 ポイントは、「好きなことだから」というのが大きいですか?

河端 そうですね。それが大きいと思います。

野条 なるほど。ありがとうございます。それでは、五十嵐さんはいかがですか。

五十嵐 TOEIC自体は留学から帰ってきてすぐ受けたので、そのときのTOEICは仕事との両立というわけではなかったのですが、給付金の方は、8割の出席率とテストを受ける必要がありましたので、授業を受けるのが、仕事との時間の調整が必要で大変でした。特に、講演の2カ月くらい前からじわじわと忙しさが増していって、1カ月前、開幕前、公演中というのが、ものすごく忙しいので、振替授業を受けたり、そういうところで調整して、時間をやりくりしてきました。

野条 
大変ですよね、お仕事をしながら授業に出席もしなければいけないというのは…。

五十嵐 そうですね。でも、仕事に集中している脳と、英語を勉強する脳は違うので、逆にリフレッシュできる時間が持て、バランスがとれたのかなと感じました。

野条 両方がプレッシャーになって疲れてしまうというよりは、切り替えることで、リフレッシュできたということですね。

五十嵐 そうですね。圧があった方が頑張れるタイプなので。

野条 ストイックなところがありますか?

五十嵐 公演中など、お仕事をしながら頑張る期間はすごく気が張っていて、アドレナリンが出ている感じです。終わった途端に風邪をひくタイプです。

野条 (笑い)そうだったのですね。ありがとうございます。続きまして、杉田さんはいかがですか。

杉田 
メディカルクラークの資格を取った時には、仕事を辞めて新たな仕事に就く前でしたので、特に大変ということもなかったですし、時間もありましたから、通学をしながら家に帰る前に必ず復習と次回の予習をしてしまおうと決めていました。自宅に帰るとだらけてしまうので。 工夫をしなければと気にした点は、試験内容にある「診療報酬明細書(レセプト)」を作成する業務のところが15~20分という時間配分の中でやらないと実際の試験で全てやりきれないなと思ったので、そこの部分は気を付けて勉強していた記憶があります。一緒に「医事オペレーター」という医事パソコンの資格も取ってしまったのですが、時間があったのでそのくらいの余裕がありました。
ただ、もう一つの診療情報管理士の時には、就業中な上に異動があった時だったので大変でした。2年間の中で一つの医療機関での仕事から数支店を管轄する支社へ異動し、業務範囲や行動範囲も広がった上に3ヶ月から6ヶ月の長期出張が2回も入るという出来事がありまして、スクーリングへの参加も出張先から向かうということの方が大変でした。レポート提出もあるのですが、調べても出てこないことが多かったので、何人か受講している仲間と情報交換をすることで上手く切り抜けていくことができました。

野条 今聞いているだけでも大変さがとても伝わってくるのですが、やはりポイントというのは、1人だけでやるよりも仲間で、皆で協力しあってというところで励まされ、情報収集して…というようなところがうまくいった秘訣でしょうか。

杉田 一度か二度時間的に間に合わず、何科目か不合格だったという記憶はありますが、仕事をしながらだと通常3年程かかる人が多いところを2年ちょっとと、早いうちに取れました。

野条 素晴らしいですね。ありがとうございます。

資格取得後の私のキャリア

野条 続きまして、皆さんそれぞれお仕事を今していらっしゃるということですが、仕事内容と、今のお仕事に就いたきっかけを、資格取得に関するところでもあるかと思いますので、お話きかせていただいて宜しいでしょうか。

河端 
私はインテリアと雑貨の販売店に勤めております。通常の販売業務の他に、色で悩んでいるお客様が多くいらっしゃるので、そういった方に配色のアドバイスをさせていただいたり、ご自宅での家具の色ですとか、雰囲気を伺って、そこに調和する生地の色などのご提案をさせていただいております。きっかけはパーソナルカラーを学ぼうとしていた時点で、講師の資格も取得しようと決めていましたので、そのときに役に立つ接客業を選びました。日々様々なタイプのお客様と接する機会がありますので、勉強になっております。

野条 お仕事を通して、さらに上の資格にもチャレンジするというところにも繋がっているのですね。では、五十嵐さんお願いします。

五十嵐 私は両親とも舞台の仕事をしておりまして、小さい頃から舞台空間にいるというのが自然なことでした。大学時代はプロ野球場でアルバイトをしていて、ライブエンターテイメントがすごく好きで、大学を卒業してからずっとコンサート、舞台、ミュージカルの仕事をしていました。今の仕事は、ブロードウェイやウエストエンドで上演しているような作品を東京に持ってくるお仕事をしています。持ってくる交渉の段階から、東京にキャストやスタッフ含め50人、60人のカンパニーを来日させるためのフライト・宿泊の手配をしたり、チケット販売も1枚からしますし、テレビ・新聞などのプロモーションを考える仕事もしています。舞台を企画から運営、制作、精算まで全部やる仕事をしています。

野条 ご家族の影響や、小さい頃からの興味関心といったところが、今のお仕事に結びついているのですね。では、杉田さんはいかがですか。

杉田 同じ会社にいても今の仕事はだいぶ業種が変わりまして、自分には事務だけという職種にはどうしても道筋が行かないのかなと思うのですが、医療事務として医療機関で受付事務や外来窓口をさせていただいた後、マネージャー職になって収納・財務関係や入院業務の手伝いと幅を広げていき、数支店を管轄する支社で係長として首都圏3県と行動範囲を拡大しながら医療事務業務を支援してまいりました。 その後は技能を活かした専門職として、全国に活動範囲を広げて仕事をさせていただいたのですが、そこで働く当社従業員の状況・情報を活かせる人事的な仕事や新規事業のプロジェクトで採用関連業務にお声がけいただき、現在は採用や従業員のキャリアアップ制度・待遇の企画という人事的な仕事を中心に課長職として業務を行っています。

野条 幅広く今までの経験を活かされながら、人事や開発をしていらっしゃるのですね。

杉田 私としても自分の業務が予測できない程変化していますし、世の中の情勢が変わると自分も変化していくような気がします。

野条 素敵ですね。ありがとうございます。

講演録の後半はこちらから >

 

講演者プロフィール

東京工科大学 デザイン学部 デザイン学科 特任講師
野条 美貴 様
国家資格登録キャリアコンサルタント
2級キャリアコンサルティング技能士、 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)、 2級FP技能士、 メンタルヘルス・マネジメント検定I種 等 

サービス業界での採用担当者として勤務後、育児のため退社。9年間の専業主婦を経て、 家族の転勤を機に、公的な就労支援機関に再就職。現在は大学の就職担当教員や 企業で働く人々へのキャリアコンサルタント業務に従事。

座談会登壇者: 販売業(雑貨担当) 河端 優美 様(パーソナルカラリスト)
                    舞台制作/ジェネラルマネージャー 五十嵐 さくら 様(TOEIC L&R 750点取得)
                    医療関連サービス本社 管理職 杉田 裕子 様(メディカルクラーク&診療情報管理士)